ストレートパーマをかけた時、カールも同時に出せないのか?そんなパーマがあったらすごくやってみたいですよね。
ストレートパーマをかけると、前髪もシャキーンと真っ直ぐになっていて毛先も針のようにまっすぐになってしまう。
ストレートになるすぎると、あまり自然な状態ではないですよね。
理想の状態としては、根元の髪の毛がストレートでまっすぐに伸びていて、毛先の方はカールで丸まっている。
まさにくせ毛で悩んでいる方には理想の状態ですよね。
そこで今回はくせ毛でお悩みのお客様がいらっしゃったので、毛先にカールするパーマをかけて、根元はストレートにしてみたので、どんな感じになるのか一緒に見ていきましょう。
ストレートとカールは同時にできるのか?
ストレートパーマとカールを同時にかけることは可能なのか?疑問に思ったことはありませんか?
基本的な原理は同じなのでストレートパーマとカールを同時にすることは可能です。
根元はストレートパーマをかけてあげて毛先はロッドを巻くだけです。
ですが髪の毛のダメージ度合いによってストレートパーマでも普通のカールのパーマでも、かけられるか、かけられないかが別れてきます。
ストレートパーマやカールのパーマがかけられる髪の毛とは、毛先の部分が枝毛になっていない、濡れても髪の毛がゴムのように伸びないなどです。
ストレートパーマやカールのパーマをかけられない髪の毛とは、毛先の状態がパサパサになって痛んで髪の毛がきれていたり、ブリーチをして、とても痛んでいる状態の髪の毛です。
この判断は美容師でもなかなか難しいので、初めて行った美容室など、自分の髪質をわかっていない美容師さんだと、失敗する確率は高まります。
お客様の髪の毛を判断しにくい場合は、美容師が髪の毛を濡らしてみたりして状態を正確に判断する必要性があります。
濡らした状態を見てダメージもあまりしていなければかけてもいいと思います。
事前状態
根元はうねりがあり、毛先は前回かけたストレートが少し残っています。
今回のお客様の状態は今までストレートパーマをかけていますが、それほど強い薬剤は使っていないのでダメージは程々に抑えられています。
カラーもいつも繰り返し毛先までしているのでダメージしてそうですが、毛先の部分は弱めなものを使って染めているのでパーマをかけても大丈夫なように常日頃から設計しておきました。
改善ポイント
お悩みとしてあげられることとしてまとめてみましょう。
まず一番気になっている事は生え際のクセです。
お客様が仕事で湿気の多い場所にいたり、汗をかくことが多いので、生え際のクセが湿気でうねうねしたりして前髪も分かれてしまいます。
そうするとクセを直そうとしても直す事ができず、どうしようもなくなってしまいます。
そこで生え際のクセはストレートパーマでクセを抑えてあげると、湿気や汗をかいてもうねりが出てこないので安心ですよね。
そして毛先のストレートがかかっている部分と、根元から中間にかけてのストレートがかかっていない部分。ここの境目を無くして自然にする事でわからないようにしたい。
あとは根元のボリュームを抑えながら毛先はカールにして、全体的にやわらかい感じの自然なパーマスタイルにしたい。という事でした。
まとめると
- 生えグセで前髪が扱いづらくなっている
- 根元と中間の境目の部分をわからなくしたい
- 根元のボリュームを抑えたいが毛先はカールを出したい
と言ったところが今回の改善ポイントになってくると思います。
注意する点
ストレートパーマとカールを同時にするときはダメージ度合いを慎重にチェックしてあげる必要があります。
- 水で濡れると髪の毛はゴムのようにならないか?
- 枝毛はあるのか?
- カラーは何回しているのか?
- ストレートパーマで最後にかけたのはいつなのか?
- 普段のお手入れ状況は?
- アイロンは使う?使わない?
これによって髪の毛のダメージ状況も変わってきますし、意外に間違えられているのがドライヤーは髪によくないという都市伝説。
ちなみに髪にとって一番よくないのはパーマとカラーです。
ドライヤーは乾燥させますが、ダメージにつながるような熱さはそれほどありません。
ダメージにつながる器具でいうとストレートアイロンやカールアイロンの方がダメージは大きいと思います。
髪の毛のお手入れ状況やヘアカラー、パーマの回数やどんな薬剤を使っているのかによってもかけられるか、かけられないか変わってきます。
仕上がり
ストレートパーマとカールを同時にやってみた時の仕上がりをみていきましょう。
毛先にパーマをかけて、根元はクセを抑えました。とても自然な仕上がりになりました。いかがでしょうか。根元のボリュームはかなり抑えられて毛先はパーマが残ってくれています。
前髪はちょっと顔が写ってしまうのでNGだったのですが、しっかりとクセが自然にまっすぐになってくれて、湿気が出てもうねりが出てこないようになりました。
毛先は緩めにかけたのですが、もう少しカールが強くても良さそうですね。
次回同じようにパーマをかけるときはもう少し強めにかけてみようかと思います。
パーマは強めにかけたほうが寝癖が出てもすぐに直せたり、水をつけてパーマを戻すだけで簡単に形になって形状記憶のようになるのでおすすめです。
強めの方が乾かしてパーマを伸ばすこともできますし、濡らすとパーマを戻すこともできるのでとても便利です。
お客様も初めてのストレートとパーマだったのでとても喜んでいただけました。
まとめ
ストレートパーマとカールを同時にやることは可能です。ですが、そこにはポイントがいくつかあって大きく分けると
- 髪のダメージ
- パーマ、カラー
以上の履歴です。
ダメージ度合いによってはかけられたり、かけられなかったりするので状態をしっかり把握しなければなりません。
乾いた状態で「いけそうかも!」と思ってもいけない場合がほとんどだと思います。
あとはブリーチなど、強い薬剤でカラーをした髪の毛には基本的に強いパーマ液は使えません。
なんでかというとチリチリの髪の毛になってしまうんですね。このチリチリ加減はどんなに上手な美容師さんでも難しいので、注意が必要です。
本当に上手な美容師さんは、ダメージでかけられない髪の毛の場合だとお断りさせていただくこともあります。
そらくらい髪の毛に薬剤をつけるという事は見極めが難しいんですね。
ですが、一概に「全く出来ない」という事でもないので、そこは美容師さんとお話しをしっかりしてされることをお勧めいたします。
わからない時は是非美容師に相談してみてください。