1度も染めていない黒髪をカラーで明るくするとき、1回でかなり明るくできるんじゃないかと思う方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
実はそうではない場合が多いんです。
一度も染めてなかったとして、「アッシュ系の色にしたい!」なんてときはありますよね。そういった場合だとなかなかうまくいきません。
自分の希望通りのヘアカラーにするためにも、色々と勉強してから染めても遅くはありません。
1度のカラーで明るく染められる限界はあるので今日は一緒に勉強していきましょう。
事前状態
真っ黒な1度も染めていない状態の髪の毛です。まずはモデルさんの状態です。かなりまっすぐなヘアなので、染まりづらいとのことでした。
髪の毛が細くても、意外に髪の毛の色は明るくならない、ということも知っておくといいと思います。
1度も染めていない黒髪をカラーで明るくする方法として
- 一番明るいカラー剤を使う
- ブリーチを使う
- 一番明るいカラー剤とブリーチを混ぜて使う
といった方法があります。
一番明るいカラーを使う場合は少しだけ明るくしたいときです。ですがそんなに明るくする力はありません。
ですので、「少しだけ明るくしたい」という時に使います。
ブリーチはかなり明るくなるので使用方法に気をつけないと失敗して根元は明るく染まり、毛先の色は暗くなってしまうという結果が出てしまいます。
ここでは真っ黒で何もしていない状態の髪の毛を結構明るくするので、一番明るいカラー剤とブリーチを混ぜて使っていきます。
どのくらい明るくしたいのか?
実際に使っているカラースケールという道具今回は明るくしたいけど派手にはしたくないという事だったので、このカラースケールの11番の明るさを狙って染めていきます。
黒髪から明るいヘアカラーにするためには結構明るく染めないと染まらないので、11番を狙うときは13番を狙うようなカラーを使っていきます。
なぜなら、黒髪のメラニンという色素が多いためカラーが入りにくくなっているんですね。
注意点
1度も染めていない黒髪をカラーで明るくしたいときはいくつか注意点があります。
染める前に確認したいことが
- 黒染めをしていないか
- もし黒染めをしていたとして何ヶ月前にしたのか?
- 黒染めじゃなくても暗くするカラーはしていないか?
- カラートリートメントはしていないか?(トリートメントに色味が入っているもの)
といった感じです。
黒染めはお客様によって「1年経ったからもう黒染めは抜けているよね!」と思って「染めていません」「染めたけどもう色は抜けている」と思ってらっしゃる方もいると思います。
ですが、黒染めは1年経っても、2年経っても落ちにくくなっているので、注意が必要です。
あと、ロングヘアーの方でたまにいらっしゃるのが、毛先10センチくらいの所に少しだけ黒染めが残っていて3年くらいたったから大丈夫!とおっしゃる方もいます。
ですが、3年経っても残っている場合もあるので注意が必要です。
1年間に髪の毛が伸びる長さはだいたい14〜15cmくらいです。
ですのでアゴから40センチくらい髪の毛の長さがあったとしたら、約3年前にアゴのところにあった髪の毛が今の毛先にある。
ということになります。
仕上がり
仕上がりはこんな感じ。
1度も染めていない黒髪をカラーで明るくする限界ではないですが、十一番くらいの明るさを狙って染めるのは少し難しいですね。
明るくするとわかるのが、
- 自分が持っている色素の特徴
- 染まりやすいか染まりにくいか
今回のモデルさんの色素は赤みが強いタイプでした。
写真をみてみると少しわかるかもしれませんが、根元の部分から20センチくらいのところは若干オレンジっぽい感じの色になっています。
逆に黄色味が強く出る人もいらっしゃいます。それは髪の毛を明るくすると黄色になってしまうという人です。そういった人はヘアカラーの色味が落ちやすいという特徴があります。
赤みが強いとアッシュ系のカラーが出にくくなります。ですがアッシュ系に染められないわけではないので、何回か染めて行くと赤みも取れてきます。
今回の方であれば3回くらいヘアカラーをすると、透明感のあるアッシュ系の色味にすることもできます。
それはモデルさんが持っている髪の毛の赤い色素が、3回ほど染めると徐々に抜けていくからです。
毛先の方はかなり染まりにくいため、今回は一度カラーを塗った後に毛先の部分にさらに明るい色を足しています。
それでもちょうどいい感じの色になっています。
まとめ
1度も染めていない黒髪をカラーで明るくする方法としては。
- カラー剤を1番明るい色にする
- ブリーチをする
- ブリーチと1番明るい色を混ぜる
といったように方法はたくさんあります。
ですが注意点として
- 黒染めをしていないか
- もし黒染めをしていたとして何ヶ月前にしたのか?
- 黒染めじゃなくても暗くするおしゃれ染めはしていないか?
- カラートリートメントはしていないか?(トリートメントにカラーの色味が入っているもの)
といった注意点もあります。
実際にはこの注意点に髪の毛のダメージ度合いや、染めている方であれば前回の履歴も絡んで、染めるときの判断材料になります。
なので美容室で黒髪を明るくするときは美容師にちゃんとどんな風に染めたのか?など詳しく伝えるとカラーの成功率が高まります。
もし明るくしたいときは是非僕に染めさせてくださいね!