ピンクパープルのヘアカラーは色落ち後どうなる?ベージュとブラウンの違いとは?

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ピンクパープル系のヘアカラーをすると色落ちが気になりますよね。せっかく美容室で綺麗に染めたけど、だんだんと色が落ちてしまってくるのが気になる。

でもどんな感じに色落ちするのかも知っておくと、その後どんなヘアカラーを入れたらいいのかもわかるんです。

SNSで見た綺麗なピンクパープルのカラーは、いろんな過程を経て綺麗な色になっているんですね。どうやったらピンクパープルになれるのか?ベージュ系やブラウン系の色も違いがあるので紹介していきます。

目次

ピンクパープルのヘアカラーはどんな色落ちになるのか?

染めると綺麗になるピンクパープル系のヘアカラー。なぜピンクパープルが今はやっているのか?それを説明していきたいと思います。

髪の毛を染めるとだんだんと色があせて明るくなってきますよね、その後どんな色になるのかというと黄色っぽく色があせてきます。そうすると黄色っぽさを消したいので紫系の色を入れたりします。

黄色を消したいときは薄い紫系の色を入れると綺麗に消えてくれて、髪色がグレーになります。

でも紫系の色は早くあせてしまうので、紫色を濃いめに入れます。そうすると髪色が濃いピンクが入ったような感じの色になります。それから色落ちしてくるとグレーっぽくなり綺麗な髪色の時間が長続きします。

なので最初からいい感じの色にするとすぐに抜けてしまい、黄色くなってしまうので濃いめに紫やピンク系の色を入れたりするのです。

ピンクパープル系の綺麗な色になりました!

濃いめに色を入れないでヘアカラーを長持ちさせる方法はカラーシャンプーを使うしかありません。カラーシャンプーを使ったら当然色味がはいりますので黄色くなった髪も綺麗なベージュ系ヘアカラーが少し長く続きます。

染めるとどうなる?

それではピンク系と紫系を色が抜けて黄色っぽくなった髪に入れるとどうなるのか?写真も入れながら見てみましょう。うちのお店のヒロイン、Nさんを勝手に使い写真を交えながら解説していきます。

まずは事前の状態で、前回はアッシュ系の色を入れて抜けてきた状態です。かなり抜けて黄色くなってきていまね。ここまでくるともはやただの「金髪のお姉さん」にしか見えません。

金髪のお姉さん(Nさん)髪がかなり明るくなっています

この金髪のお姉さんNさんは小さなお子様がいる母の顔をもつ美容師さんです。17時になると帰宅し、愛する娘を迎えにいき家庭を守るというとてもハードな生活をしています。

そんなNさんはなかなか自分に使う時間があまりなく髪を染める時間が取れなく、金髪になってしまいました。この日は予約が少し空いたので金髪のNさんの髪を染めることにしました。

金髪の状態に紫系の入ったピンク系の色を入れていきます。紫系の色を入れて黄色味を消し、ピンク系で少しやさしい印象になるように染めていきます。

ちなみに美容室のヘアカラーは美容師がお客様のメラニン色素を判断して、求めるヘアカラーに近づけるために調合します。なので、青を入れたら青になる!というものでもなく、お客様の髪色の状態を把握してお客様に合った色を入れています。

それと、髪が痛まないように根元と毛先の薬剤の強さを変えます。根元の薬剤は髪の毛がまだ健康で痛んでいないので、少し薬剤を強くして根元が染まりやすくしていきます。

毛先は根元の髪よりずっと痛んでいるので、弱い薬剤にしてカラーを入れて髪の毛を痛まないようにしていきます。

このように美容室では根元と毛先の状態を比べながら薬剤を調合しているので、市販のヘアカラーを自分で使うと痛んでしまう、という事が起こってしまいます。

今回の場合は短期間で髪を何回も染めたりブリーチして髪が損傷していますので、どう選択肢があるのかというと

  • ダメージを与えないようにして、色を綺麗に入れるのか
  • ダメージしたとしても色を綺麗に入れるのを優先するのか?

今回であれば金髪のお姉さんNさんは美容師ですし、痛んでも自分でケアできるだろうし、美容師だから綺麗な色を入れた方がお客様からも評判が良くなるのではないか?

金髪のお姉さんNさんがお客様から評判がよくなって売り上げが上がって上司の評価が上がったら、店長である僕のお給料もよくなるのではないか?(笑)という下心も考慮しています。

話は脱線しましたが、色を染めた時と染めていないときの画像を比べてみましょう。

ピンクパープル系のいろで染めると毛先が綺麗にパープルになっています。根元の方も黄色味が消えて綺麗なグレーになっています。

ピンクパープル系の色を入れると黄色味が綺麗に消えました

毛先は痛んでも綺麗な色になるので、予想通りのグレーっぽいような感じになりました。これが1ヶ月も立たないうちに黄色くなって色落ちしてきます。

7日後の状態は以下の画像のように色があせてきます。色があせてグレーが残り、透明感が出て肌が透き通った印象になっています。

1週間くらいするとこのような感じに抜けてきます

それと1ヶ月くらい経った時の感じはどんな感じなのか?みていきましょう。

1ヶ月経つとこのように黄色っぽくなってしまいます。

1ヶ月くらい経過した状態です

ここまで黄色くなる前にカラーシャンプーで少しづつ色味を足して行くと、綺麗なグレーを保つ事ができます。

このように何回もヘアカラーをそしていると飽きてきたり、他の色を入れてみたくなったりしますよね。

他にもベージュ系の色を入れたりする時やブラウン系の色を入れたりする事があると思いますが、ベージュとブラウンの髪色の違いって知っていましたか?

聞かれるととベージュとブラウンの違いってどう答えていいのかわかりませんよね。ベージュは淡い色でブラウンは濃い茶色?という感じで言葉にするのも難しそうです。

違いはどんな感じなのかみていきましょう。

ベージュとブラウンの違いとは?

髪の毛の場合、ベージュとブラウンの違いはかなり違ってきます。ベージュだと元々の髪の毛のメラニン色素を抜いてしまわないといけません。元々のメラニンが濃い人はブリーチをしないとベージュ系にならないこともあります。

ベージュ系だとこのような感じの柔らかい雰囲気が出ます

ですがメラニンが濃い人でも何回か明るい色で染めて、髪色が明るくなってきたらやり方によってはベージュになります。対してブラウンは元々のメラニン色素がたくさんある髪じゃないと難しそうです。

よく茶髪と呼ばれる髪は真っ黒な状態から一度だけ染めると茶髪になります。色で言うと赤味を帯びたブラウンとでも言いましょうか。

ブラウン系は少し大人な雰囲気が出ています

髪色でブラウンとベージュという色はかなりやり方が違います。ベージュは工程が100だとしたら茶色は10くらいと言ったところでしょう。

美容室で髪色を黒髪からベージュにしたいというときはめっちゃ困ります。何回か染めてお客様の色の出方をみないとわからないこともあるのです。

それをお客様が理解してくれたらいいんですけど、なかなかヘアカラーを理解するって難しいんですよね。

何回言ってもわかんない人とかいるし、美容師も表現の仕方に困って押し切られて「とりあえずなんとかがんばってみますね」くらいでやってしまうと結構痛い目みると思いますよ。

順を追ってこうなったらこうなるって教えてくれる美容師さんだったらいいけど、初めていく美容室でやる事が多いような気がします。

お客様の髪の毛はパーソナルな情報なので、担当の美容師をつけるのが1番の近道かもしれませんね。

まとめ

ピンクパープルのヘアカラーは色落ち後どうなるのか?ベージュとブラウンの違いとはなんなのか?実践してみました。

市販でも染められそうですが、髪の毛を染めるときに気をつけないといけないのはダメージと、自分の髪に入っているメラニン色素です。

それを見分けるためにはかなり難しいと思いますので、プロに任せた方がいいでしょう。美容師によっても得意不得意分野があるので、ピンク系やパープル系のヘアカラーが得意そうな人に頼んだ方がいいと思います。

まとめてみると

  • ピンクパープル系が色落ちすると黄色、もしくは明るい茶色になる
  • ベージュとブラウンの違いは地毛がブリーチしているかどうかでも違う
  • 中村さんは金髪から茶髪になった

このような事が言えそうですね。自分も高校生の頃髪を市販のヘアカラーで染めたとき、なぜ表紙のような色にならないんだろうと思った事がありました。何時間おいても赤茶色にしかならないんですよね。

美容師をやって理論がわかっても実際にやってみると全然違う色になる時もあるので、今も気が抜けない技術の一つです。

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この記事を書いた人

美容師歴18年札幌市内8店舗を経験。2021年5月から独立し自身の店「リトルストーン」を出店。美容師の悩みや仕事術、接客や商品に対してブログで紹介しています。

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