昔から黒帯が欲しかった。
柔道では初段を取れた。
でも、打撃系の格闘技をやりたかった。強くなりたかった。
社会人になり、空手の同好会に入りゴリゴリの極真空手を経験した。
やがて同好会も仕事で行けなくなり、打撃系の格闘技での黒帯は半ば諦めていた。
でも転機が訪れた。
朝倉未来というユーチューバーが誕生し、総合格闘技を広め始めた。
なんだか自分もやってみたいなと思い、近くの空道という総合格闘技の道場の体験に行ってみた。
これがめちゃめちゃハマった。
打撃あり、投げあり、寝技あり。
なんでもありの世界とはこのことか!
面白くてのめり込んだのが4年前。
なぜ格闘技を始めたのか?
幼少期の家庭環境は大きく影響しているかもしれない。小さい頃はよく兄にいじめられていた。
だからこそ強くなりたかった。
「兄に負けないくらい強くなりたい」
でもおとなになって寝技をやってみたけどかてなかった。なんで?
わりと強いと思ってたのに、なんでこんなに強いんだよ。兄は2人いたけど、長男は空手のどうこうかいに誘ってくれた兄だった。
何回かスパーをしたことがあったけど割と強かった。正直負けた。
次男の兄には勝てる気すららしなかった。
常軌を逸しているという言葉がびったり。頭に血が上るとスーパーサイヤ人×2くらいの強さになる感じ。
腕相撲とか全然勝てず、一瞬にして全力を出すパワーが並外れていた。
黒帯をとっても次男の兄には今でも勝てる気がしない。一回でいいからスパーをしたかった。いまでは叶わないが、あっちに行ったら一回やってみようと思う。(笑)
本当の強さとはなんなのか?
男性にとって、強いとか、かっこいいとかは普遍的に憧れるものである。
それを追い求めるのは悪く無いことだ。だか、本当に強い、本当にかっこいいとはなんなのか?
自分はこう思う。
本当に強いとは、弱さを認める強さだと思う。
自分はできないこともある、でも違うところで補おう。など、幅広く考えられることなのだと思っている。
かっこいいとは、なにもハイブランドを身につけるのがかっこいいとは限らない。では、かっこいいとは?
「どうしようもできない状況を打破しようとする行動力」
だと思っている。
次男である兄が亡くなった時に、自分の親が来た。
母と再婚した父と、実父だ。
これ以上の不穏な空気はないと思った。
でも長男の兄は、その場をやり切った。正直かっこよかったと今でも思ってる。
自分はどこか人ごとで誰かが片付けてくれるのを待っている姿勢を持っていた。
ダサかったと思う。もうこんな自分にはなりたくないと思った。
だから黒帯に逃げたのかもしれない。
強さとは、なんなのか、一度考えてみても良いかもしれない。