酸熱トリートメントをするとカラーが落ちてしまって、あちゃーなんだコレは染め直さなきゃ!となったりしたことはありませんか?
それに酸熱トリートメントをすると色落ちや退色が早くて綺麗な期間が短いのでなんとかしたい!
なにか良い方法はないのか?
なんて思うこともあると思います。
今回は酸熱トリートメントでカラーが色落ちしてしまう原因はなんなのか?
退色を防ぐ方法は何があるのか?について
使ってみた経験を混ぜながら解説していきます。
酸熱トリートメントでカラーが落ちる原因はなに?
酸熱トリートメントでカラーが落ちる原因を小学生でもわかるように一言で説明すると
お薬が強くてカラーの成分が固まってしまい、ぼろぼろになるから。
だそうです。
もう少し詳しくみてみると
- 酸熱トリートメントは強い酸なのでカラーの色素を溶かしてしまう
- カラーの色素はアルカリが強すぎてもふくらんでしまい溶けてしまう
- 一番良いのは弱酸性
カラーの色素は人工的な物なので、強い酸やアルカリには耐性がないのでしょうか。
そこは定かではありませんが、色々とみてみると酸性やアルカリ性がどーのこーのではなく
色素が壊れてしまうのが原因のようです。
アルカリって何?
アルカリというのは
髪の毛を染めるときに色素を入れやすくしてくれる、ふくらまし剤のようなもの。
ヘアカラーで髪を染めるとツーンとした匂いがあると思いますが、それがアルカリの正体。
アルカリは髪を膨らませて自動的に揮発するようにできているので、あの独特なニオイがあるんです。
最近はニオイが抑えられたカラー剤などもありますが
- 匂いを抑えるとアルカリが髪に残ってしまう
- 揮発を優先すると匂いがキツくなる
こういった矛盾が生じてしまうので、バランスをとるのが難しいそうです。
酸熱トリートメントは強酸性
最近では髪質改善トリートメントというキーワードがマツコ会議で取り上げられて、かなり話題になっていますよね。
このトリートメントは強酸性といってかなり強い酸が使われています。
どのくらい強い酸かというと胃酸の次に強い酸のようです。
コレを素手で触ると荒れてしまうので、美容師は必ず手袋をしてから薬剤を塗っていきます。
酸熱トリートメントで髪質は改善するのか?
酸熱トリートメントで髪が改善するとか、癖毛が伸びる、などと言われていますが
実は酸熱トリートメントで根本的な髪質改善はしませんし
ダメージも治りません。
酸熱トリートメントは手触りがよくはなるけど、実際には少量のラクトンチオールという成分が入っています。
このラクトンチオールは酸性ストレートなどといった名称で使われていたりします。
酸熱トリートメントはトリートメントなのですが
ストレートの成分も少量入っているので、少しクセがおさまったりしてくれるのです。
それに強い酸性の力をもっているので、長く使っていると少しづつダメージはしてくるはず。
では酸熱トリートメントは悪者かというとそうではなく、一つのツールとして使うと良いですよ。というのが一番の答えだと思います。
酸熱トリートメントでカラーを退色させない方法
では酸熱トリートメントでカラーの色落ちや退色をさせないようにするためには、どうしたら良いのでしょうか。
コレにはいくつか方法があります
- 酸熱トリートメントをしてからカラーをする
- 酸熱トリートメントをしてからからーをしてまた最後にもう一度やる
- カラーを少し濃いめに入れる
酸熱トリートメントと一緒にカラーをするときは
- 酸熱トリートメント
- カラーリング
- アイロン
の順でやります。
あまりないと思いますが、カラーをした次の日にトリートメントをしたくなって
酸熱トリートメントをした!という時はかなり色は落ちてしまいます。
こちらの記事でトリートメントをしたときはどのくらい落ちるのか?ということが書かれています。
こちらは僕が過去にモデルさんで実験したときのことが書かれていますので、参考にしてみてください。
他のサロンさんでも2回トリートメントをカラーの前後にするということを特殊な技術を用いてやっていたりします。
そのサロンさんはどんなことをやっているのかはわかりませんでしたが
以下に僕がやってみてお客様からも好評だった
酸熱トリートメントの使い方をお知らせしておきます。
今までで一番良かったカラーが退色しにくい使いかた
お客様はいつもクセ毛でパサついてしまうのが悩み。それに退色もかなりしてしまう。
酸熱トリートメントでクセが治ってくれ!色が綺麗に入ってくれ!
なんて願いを込めてやっていた時期もありました。(笑)
ですが、クセはいっこうにおさまりません、一体どうしたことやら。
コレじゃあ、憧れのツヤツヤヘアーにならないじゃないか!
と諦めていたんですが、僕は酸熱トリートメントを崇拝するあまり、古くからある革新的な技術の存在を忘れていました。
昔から女子のクセを伸ばし、後ろ姿美人をたくさん作ってきた
今使わずしていつ使う!ということで酸熱トリートメントを施術した1ヶ月後にストレートパーマをかけました。
何度か弱いストレートパーマをかけているうちにクセもおさまってくれて艶も出てきた。
それにストレートとカラーの組み合わせならそこまで色落ちはしない。
数ヶ月後に
今だ!
と思い、酸熱トリートメントを使ったところ
極上の仕上がりになったのです!!
まとめてみると
- 酸熱トリートメントでクセので具合をみる
- クセが強く、おさまらないのでストレートとカラーをした
- 何回かストレートとカラーをする
- 艶も出てきたので酸熱トリートメントにもどした
このような使い方で
徐々に優しくクセを伸ばし、しっかりカラーの色味を入れて酸熱トリートメントをする
これが今のところ一番良いと考えています。
カラーを他の日に染める方法もあり
他には酸熱トリートメントをしてから別の日にカラーをするという手もあります。
時間がかかってしまいますが
- カラーを維持したい!
- できるだけ退色させたくない!
- 特別なセレモニーがある!
そんな特別な何かがある時にやってみると良いのかもしれません。
1週間も期間を開けたらよさそうな気もしますが
できるだけ期間は空けるのが良さそう。
2週間前後でカラーをするのもありだと思います。
それなら一回の時間も短縮できて済むし長時間座っていることもない。
お客様の時間に合わせて使ってみると良さそうです。
今回のポイント!
今回は
酸熱トリートメントをしたときのカラーが落ちる原因
退色を防ぐ方法
について色々と調べてみました。
まとめてみると
- 酸熱トリートメントをしてカラーが落ちる原因は薬剤の強さ
- カラーをしてから酸熱トリートメントをすると色落ちしてしまう
- 酸熱トリートメントにはストレートの薬剤が少し入っている
退色を防ぐ方法は
- ストレートパーマと一緒にカラーをする(先にストレートパーマ)
- 先に酸熱トリートメントをしてからカラーをする
- 他の日に酸熱トリートメントをしてみる
酸熱トリートメントは色々なうわさがあり、手触りもよくなるが、ニオイが臭いとか、ダメージしやすくなってしまうなどと言われています。
なんでもそうですが、過信するあまりに過剰になりすぎてしまうことも。
一番はお客様の笑顔をみるためにフラットな視点で薬剤を選定できることが一番なのかもしれません。