髪の毛がパサついて悩んでいる方は多いと思いますが、シャンプーとトリートメントの使い方を見直すだけでかなりパサつきが改善するのは知っていましたか?
ドライヤーで乾かすとすぐにパサパサして広がる、日中湿気の多い時もパサついてしまうなど髪の毛のパサつきが出てしまうと、テンションもガタ落ちですよね。仕事のパフォーマンスも10%くらい下がってしまうという研究結果が出てもおかしくはなさそうです。
そこで長年美容師をしていて、髪の毛のパサつきを抑えるのにとても役に立ったことを紹介していきます。
今日からあなたもサラサラヘアーに変身しましょう!
パサつく原因
パサパサになる原因はたくさんあるのですが、1番の原因はキューティクルが剥がれたり、痛んだりすることです。その多くの原因は大きく2つに分けられます。そこで髪の毛の構造と症状、大きな2つの原因を紹介していきます。
髪の毛の構造と症状
髪の毛の構造はかっぱ巻きのような形をイメージしていただくとわかりやすいと思います。かっぱ巻きのきゅうりの部分が髪の毛の芯になる部分、そしてお米の部分が髪の毛の弾力や保湿を出す部分。そして海苔のところがキューティクルになります。
それぞれがダメージを受けるとどんなことになるのかまとめてみましょう。
- キューティクル→髪の毛のツヤがなくなる、パサつき、広がる、ひっかるようになる
- お米の部分→コシがなくなる、色が明るくなる、パサつき、ごわつき
- 芯の部分→髪の毛がゴムのように伸びてしまう、パーマがかかりづらくなる
以上のような状態になってきます。とっても恐ろしいですよね。
科学的なダメージ
髪の毛の構造がわかったところで今度は薬剤が髪の毛に与えるダメージを紹介していきます。髪の毛を痛める1番の原因、それは「パーマ」と「カラー」です。パーマとカラーにはアルカリというキューティクルを開く物質が入っています。
アルカリが入っていることによって薬剤が髪の毛の中に入ることができて髪を染めたり、パーマをかけたりする事ができるわけです。ですがこのアルカリが髪の毛に残っている事でキューティクルが開いた状態を維持してしまい、パサパサの原因になってしまいます。
他の科学的なダメージというと塩素と紫外線です。塩素はプールなどでついてしまうと考えられます。塩素はアルカリ性なので、カラーの色が抜けやすくなったり、乾燥しやすくなったりします。
紫外線は海や外で遊んでいると自然に当たるものですが、紫外線は髪の中のお米の部分に作用してしまい、パサパサ、ツヤがなくなる、髪の毛が弱くなる(強度が低下してすぐ切れてしまう)につながってきます。
海でアルカリ性の海水にひたされて紫外線を浴びるとますます髪がダメージしてしまうので注意が必要です。
科学的なダメージを簡単にまとめると
- アルカリでキューティクルが開いてしまい、パサつきやゴワつきの原因になる
- 塩素でカラーの色が抜けやすくなってパサつきや広がる事の原因になる
他にもありますが、日常生活する上ではこの2つが1番の原因です。
僕も昔浜辺でキャンプをした時に、浜辺の潮風が心地よくて眠りに落ちてしまい、気づくと3時間ほど寝てしまった事がありました。その時は意図せずガングロ金髪男子になってしまい、髪の毛もパサパサになってしまった経験がありました。
浜辺でキャンプする時は寝すぎないように注意するといいと思います(笑)。
物理的なダメージ
他の髪の毛のダメージというと、アイロンでの熱ダメージ、髪の毛を濡れたままゴシゴシこするなどの摩擦によるダメージがあります。これは髪の毛の表面のキューティクルが損傷してしまうのでパサつきの原因になります。
それとアイロンの熱で最初に紹介した、河童巻きに例えた髪の毛のお米の部分がダメージしてしまい、髪の毛が硬くなってしまいます。主に物理的な原因をまとめると
- 摩擦によるダメージ
- アイロンの熱によるダメージ
この2つの事が原因となってダメージにつながってしまいます。
摩擦によるダメージは濡れている時に髪の先端の方をタオルでゴシゴシこするとキューティクルが剥がれてしまいます。タオルで乾かすときは地肌を拭くようにして乾かしていきましょう。
それと濡れたまま寝てしまうのもダメージの原因になります。濡れた髪が枕に擦れてしまい、キューティクルをパサつかせる原因になります。ついついやってしまいますよね。
アイロンを使うときも濡れたまま高温でしてしまうと髪の毛のなかで水分が沸騰してしまい、小さな水蒸気爆発が起こってしまいます。そうすると髪の毛のタンパク質がダメージを受けてしまうので注意が必要です。
次にシャンプーの使い方とトリートメントの使い方を紹介していきます。これを見直すだけで劇的に髪の毛のパサつきが改善してしまいますよ!
劇的に改善するシャンプーとトリートメントの使い方
市販のいいシャンプーを使っているのに全然よくならないという話を聞く事がよくありますが、これは使い方を間違っている可能性もあります。今日からパサパサで広がる髪の毛の習慣を見直してサラサラツヤツヤな髪の毛にしていきましょう!
ツヤのある髪にするには、いつものシャンプーやトリートメントの時にする事があります。簡単な事なので順を追って紹介していきたいと思います。
シャンプーの前にブラッシングをする
シャンプーをする前にブラッシングをすると、地肌の汚れと髪の毛の汚れを浮かせるので、シャンプーをすると汚れが落ちやすくなります。毛先が引っかかる時は無理にとかさず、マッサージをする感覚で撫でるようにして、その延長上で毛先も少しとかすくらいがちょうど良さそうです。
シャンプー前に60秒間意識して髪を濡らす
60秒間数えながら髪の毛の濡らしをすると8割くらいの汚れが落ちます。するとシャンプーの効果を最大限に引き出す事ができます。意外に自分でやってみると「60秒間て長いな」と感じると思います。30秒くらいで諦めそうになりますが、そこはあともう少し!と自分に言い聞かせて続けていきましょう。
シャンプーは指の腹を使って揉むように洗う
爪を立てて洗うと頭皮を傷つけてしまう場合がありますので優しく、血行をよくするように洗いましょう。シャンプーは汚れを落とす効果もありますが、引っ掻くようにシャンプーをやるのは逆効果です。できれば専用のブラシなどを使って髪をとかすようにするのが効果的です。
トリートメントはオケに水を溜めて髪の毛全体になじませる
お風呂のオケにお湯を溜めてトリートメントが付いた状態の髪の毛をチャプチャプと浸すと薄いトリートメント水が出来ます。それに髪の毛をつけることで1本1本に均一につける事ができます。トリートメントが固まって髪の毛につかないので全体に綺麗にいきわたります。
トリートメントがついた髪の毛をブラシでとかす
ブラシで髪をとかすことにより、より均一にトリートメントを付けることができます。髪の毛の奥まで浸透させる事ができるので、よりサラサラツヤツヤな仕上がりになります。引っかかる髪も嘘のようにほどけてくれます。
髪を洗ったらすぐにドライヤーで乾かす
自然乾燥で乾かすとうねりやクセが出てしまいます。濡れた状態で枕に触れてしまうと摩擦でキューティクルが傷ついてしまいます。タオルで髪の毛先をゴシゴシするのもNGです。
タオルで地肌を拭くように水分をとり、髪の毛は優しくタオルで握って乾かすようにすると髪の毛を痛ませずに乾かす事ができます。
洗い流さないトリートメントを付ける
乾かした髪の毛に洗い流さないトリートメントを付けるとキューティクルを保護してくれるので保湿&シールド効果があります。
洗い流さないトリートメントとは、髪の毛を乾かす前や乾かした後につける髪の毛の保護剤です。これにはオイルやクリームなどがあります。
このようにいつものシャンプーやトリートメント、それからドライのタイミングを見直すだけでサラサラツヤツヤな髪の毛を手に入れる事ができます。
どんなに高級なシャンプーやトリートメントを使っていても、使い方が間違っていると効果が半減してしまうこともありますよね。効果を最大限に発揮するためにもいつもの習慣を見直してやってみましょう。
まとめ
いつものシャンプーやトリートメントの使い方は見直してみてどうでしたか?意外に知らないこともあったのではないでしょうか。いつもの習慣を少し変えるだけでサラサラツヤツヤな髪が手に入ります!
まとめると
- パサパサの原因は
- 科学的ダメージと物理的ダメージがある
- シャンプーとトリートメントの使い方は
- シャンプーの前にブラッシングする
- シャンプー前の濡らしを60秒間実行
- 洗うときは指の腹をつかって揉むようにする
- トリートメントはオケにお湯を溜めて少しづつ流す
- トリートメントが付いた髪の毛をブラシでとかす
- 髪を洗ったらすぐにドライヤーで乾かす
- できれば洗い流さないトリートメントで広がる髪を抑える
少し長くなりましたがやってみると意外に簡単です。毎日の習慣を改善してサラサラツヤツヤな髪を目指していきましょうね!